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知恵を絞って手習いの会

お裁縫のワークショップをライフワークとして細く長く続けています。

「ちくちく手習いの会」は手縫いのワークショップ。「ふみふみの会」こちらはミシンでお洋服を縫っちゃおうという会。

 

今回は手縫いのワークショップ「ちくちく手習いの会」のお話し。

基本的に3回で衣服を仕上げようという本格コースをメインにやっていますが、衣服のコースの充実に合わせて、店舗などの狭い空間で行う単発のコースを充実させるべく知恵を絞っています。写真の3点はその一回限りのコース。ウールリネンガーゼのスヌード。手ぬぐいのあづま袋。リネンガーゼのふきん。基本はリネンガーゼのふきんで運針の基礎を覗いてもらいます。その後、形のあるものにチャレンジして頂くかなあと思案中。

 

このワークショップ、チエトテでは長針から始めます。指ぬきの使い方を体得できると何でも波縫いしたくなっちゃいます。普通は並縫いと書きますが、あえて波に乗るように縫うので波縫いと書いています。出来るようになると波に乗るように縫えちゃうからです。これ、本当です。

で、長針だと比較的真っ直ぐ安定して縫えます。ちょっとくらい曲がっても、針目がまちまちでもそれ程きになりません。

それに、わたしだって実はそんなにきれいに縫えません。1週間置いて続きを縫おうとすると縫目が明らかに違ってがっくりしたりしますし…。でも、ミシンじゃあないのですからきれいすぎても全然魅力ないですし、問題ナッシンです。ふきんならナオサラです。

縫目を気にせずずーっと縫っていると、ちょっと瞑想状態に入ります。自分の今の状態を知る事も出来ますしとても良いです。まさに「いまここ」です。

 

わたしが衣服を作り出した理由はいくつかありますが、この「いまここ」を体現出来る事。身の回りの細々をインソーシングに戻したい。と言うのが大きな理由です。あ、あと好みのモノは自分で生み出すしかなかったからです。

どうやら、同じように思っている人は意外といるらしい…。一緒にやりたい‼そんなこんなでワークショップを始めました。

 

ワークショップやりませんか、とこちらから声を掛けた事はない気がします。友人や、参加者さんや、お客様からお誘いを受けてやらせて頂く事が殆どです。そうして、無事終えると今度はこちらから離れがたくて、今度はこれやりませんか?とお誘いします。そうすると、目を輝かせて「やります!」即答です。相思相愛です。次回はどんなのありますか?と開始1時間で聞かれることもあるくらいです。

回を重ねて長くお付合いしていくと、上達が目に見えてきます。ワーク中もツーと言えばカーで次の手順に入れるようになります。身に着けるモノもお手製が増えていきます。どんどん、技術のお手伝いと言うより次の課題のご提案になっていきます。

 

果たして、課題を増やし充実させるべく知恵を絞る毎日が続いている訳です。

これなら、ボケてる暇はないだろうと思うのですが、老眼鏡を頭の上に乗せて運転用メガネをかける、斬新なスタイルでスーパーへ買い物に行ったりしますから、もっと違う脳みそを使わないといけないっぽいです。いや、運動かな。ランニング運針なんて流行るだろうか。。

 

と、今日も知恵を絞っております。